おずおずと私の隣に座ると、膝の上にこぶしを握り、プルプルと震えている。

「薩摩・・・?大丈夫?」

私はかわいい女子になりきった。
すると薩摩は、

「ひぇっ・・・大丈夫です・・・」



・・・なるほど、こいつはギャルい女恐怖症なのだろうか。

・・・ちょっとショックだぞ。

わざと脚線美を見せつけ、ふんっと鼻で笑って見せた。


さらに震える彼を私はより一層見つめる。

・・・ああ・・顔は悪くないが・・・薩摩いもである。

なんとも、もさっくるしい・・・。

もっと髪の毛を整えて、ちょっとダイエットなんぞをいたせば、かっこいいだろうに・・・。


でも実家がサツマイモ畑だけに、きっと健康的なんだろうなぁ・・・。