「ゆうき君か~!どこに住んでるの?」
送信!

顔も知らない想像だけのゆうき君。

ーゆうき君のいろんな事を知りたいなー

その気持ちは、あたしの中でどんどん風船を膨らますみたいに大きくなっていく。

ピリリリリ♪

『京都に住んでるよ!ゆみちゃんは?』

「京都なんだ!あたしは、兵庫県に住んでるよ!近いね!」

結局メールのやりとりは、2時間近く続いた。

もうそろそろ寝ようと思ったけど、このままメールしていたい…
でも、明日も学校やし、何よりお弁当を作るために、毎日5時半に起きる習慣がついていたから、寝ないとキツい…

今日はこのへんでやめとこかな。
「明日も学校やから、もう寝るね♪おやすみなさい!また明日もメールしていい?」

『うん!待ってる。じゃあ、おやすみ!!』

いろんな事が聞けた。ゆうき君は、あたしの1コ上で、私立の男子校に通っている事。
彼女はいなくて、バンドでギターを弾いてる事。
好きな女の子のタイプは…

あたしとは真逆なタイプやって事も…。