「なに飲みたい?」 「なんでもいいよ」 「それなしで。決まらんやろ」 「じゃあ… レモンティー」 「へぇ、珍しいな。ミルクティー好きなんちゃうかったっけ」 「今はレモンティーな気分」 「なんやそれ」 きみは 笑いながら あたしを小突く。 錯覚しちゃいそうなくらい あの頃のまんま。