通夜・葬儀・火葬・納骨を済ませ家族も落ち着きはじめた。

父親も仕事へ復帰し、妹も学校へ行きだした。
母親もようやく家事を出来るようになった。
いくら悲しんでどん底に居たっていずれは上がって来るものなんだな…。

それよりも何よりも残された僕ら家族は殺人犯の身内なのだ。暫くは好奇の目にさらされるだろう。

家族を守らなくてはならない。

僕は心の中でそう思っていた。