朝早く父親が僕を起こす

『警察から電話があった。一緒に来てくれ』
僕は頷くと手早く準備を済ませ父親と警察署へ向かった。
勿論弟の事で呼ばれた訳なんだが、まだ〃自殺〃していたとは聞かされていないようだ。
不安の色を隠せず何かを考え込む父親は終始無言だった。
いつもの父親じゃない…。
僕はこんな父親を見るのは初めてだった。今から警察に自殺と聞かされ父親は更に絶望的になるだろう。

僕が支えにならなくては…。