『長谷川さん?良かった!ドクター、長谷川さんの意識が戻りました。お願いします』


病院?まだ生きてるのか、僕は…。

朦朧とする意識の狭間で僕は鉛のように重い瞼を開けられた。医者がペンライトで瞳孔を見ている
『長谷川俊樹さん、分かりますか?』
医者は声をかけながら手や足の神経の反応を確かめている。

頭の中の僕はきちんと理解し意識もはっきりしている…。

だが身体に力が入らないんだ。