食べ終えてミルクを飲む僕に愛子がゆっくりと話し出したんだ
『ねえ、俊樹。私はあなたを警察に捕まえさせたくなかったの…。何故だか分かる?』
二杯目のミルクを注ぎながら愛子が問いかけて来た
『君は、僕を好きだと言った…。だから守ってくれたんじゃないのか?』
愛子はクスッと笑っている。

暫く沈黙が続き愛子がまた笑っている。

この時やっと僕は何かが違うと気付いた。

手遅れとも知らずに…。