11時50分。最初の依頼人・竹中敦が現れた。そして浜中陽子・塚本雅文もすぐにやって来た。

3人はおどおどしながら各自様子を見て車から降りて来る

『ようこそ、パーティー会場へ』

僕は優しく微笑んだ。依頼人達は安心したように強張った表情をくずす。車は普通車である竹中敦モノを選んだ。素早く練炭を運び込み火をつけた。

依頼人に不安を与えてはならない。手際よく準備を進める。