車を走らせながら僕は考えていた。世良愛子の事を…。

信じると決めた、だがやはり何かがひっかかり気になる。

いや、今は忘れる事にしよう…。僕は依頼人のためにベストでいなければならない。

今日のビジネスを成功させる事だけを考えよう。

そう思い直し頭を切り替えてパーティーのイメージを頭の中でリハーサルした。

時計を見ると午後11時20分。よし、着替えて依頼人を待つとしよう。