〃白い天使〃になる時間だ。僕は出掛ける支度を始めた。

愛子は何も言わず僕を見送った。警察が仕組んだ罠なのかもしれない。例え罠でも僕は後悔しない。自分でやった事だ
『じゃ、行って来る。3時には帰るよ』
愛子は手をふり
『行ってらっしゃい』と笑った。

これは賭けだ…。これで本当の世良愛子が分かる。

僕が白い天使である証拠を抑えられるかもしれない…。

さあ、依頼人の元へ行こう。