家族全員の葬儀。

こればっかりは僕1人ではどうにもならない。
親類・縁者も今回は参列しない訳にはいかない。僕を哀れみ皆が泣いた。

僕はおかしかった。この間まで弟の事で犯罪者扱いしてた奴らが今は僕に哀れみをかけている。自分達が家族を死に追いやったなんて気付いても居ない。

こんな奴らとは今日限り会う事はないだろう(父さん、母さん、里美。それでいいよな?)
遺影の3人が微笑んだ。こうしてやっと見送りを済ませた。