しかし、愛されども愛せない自分もそこで形成され、偽りの愛情を見せる事しか両親から見てない恭介は自然と偽りの世界、水商売に己の居場所を最初に見つけたのかもしれない…
裏を返せば人一倍愛情に飢えていたのかもしれないが、恭介はその気持ちすら抑え込み生きてきた
それ故に心の揺らぎに戸惑いつつ
(初めて人を好きになったんか?)
という気持ちと
(俺が人を好きになるなんて、ありえへん…)
という二つの気持ちの中で揺れ動いていた
それを払拭する為に日々仕事に集中しようとするが、忘れようとすれば忘れようとする程逆効果となり、些細なミスを繰り返すようほどである
あまりの集中力の無さに小嶋も
「夏前にバテたか?」
「少し休暇取るか?」
などと心配そうに声をかけるほどであった
