「んな訳無いやろ?! 今日は俺の心焦がすような子がおらんか来てみただけや」
恭介は確かにその目的で来ていた
加藤久美子
何故か触れてはいけない気がして、他に気を紛らしたかった
ただそれが目的で県内有数の繁華街で一、二を争う人気店である嵜田の店に来たのである
「さっきついてた子は恭さんの期待に答えれなかったですか? うちのNo.1なんですけど…」
チラリと先程まで席にいたりこという子に目を向けながら嵜田は言った
「エエ子やとは思うけど…な…」
「相変わらず女性に恋愛感情無いみたいですね」
笑いながら言い放つ嵜田の言葉を聞き
(確かにそれがホンマの俺のはずなんやけど…な…)
そう思いながらもなぜか恭介はすっきりしなかった…
(加藤久美子かぁ…)
(なんやこの心の揺らぎは?)
