『わりぃ、
俺そろそろ帰るわ』

「えっ?もう帰っちゃうの?
体調でも悪いとか?」


『そんなんじゃねぇよ
話はまた今度するから、
ごめんな』

「んーわかった。またね」


家に帰って一眠りすれば
何か思い出すかもしれない


なぜかゆきの家から
俺ん家までの帰り道は
自然に足が進んで
慣れた足取りだった




思い出せないのは
ゆきの存在だけ
三年半付き合ってる
大事な彼女の存在だけ


俺は明日からゆきに
対して偽りの自分で
いなければならない

そんな現状に胸が痛む

こんな現状から早く
抜け出せることを
俺はただただ願う

こんなとこになった
原因を何が何でも
突き止めなければ・・


俺はこんなことを
考えながら眠りに就いた