「懐かしいなぁ……。」




私が着いた場所は毎年クリスマスになると隆治と来ていた、大きなもみの木がある公園だった。





もみの木には飾りがしてあって、とても綺麗だ。






―…今年は一人で来たよ。






いつもこの公園には隆治と来ていたから、なんだかふいに隣を見てしまう。







居ないのは分かってるのに、何度も、何度も……。







馴れきゃ……。




もう隆治が隣に居ることは無いんだから……。








この気持ちも、胸にしまわなきゃ。












ダメだ……。


そう思えば想うほど、隆治が好きだって自覚するよ。








私の頬に一筋の涙がつたった。




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