リボンの指輪

なのに、頼に好きだと言われてから、あたしはおかしい。




「何かあったら、言えよ」




「うん、ありがと……」




「あんた達は!!何回言ったら分かるの!!あたしだって彼氏欲しいわよ!」




香織が頬を膨らませて、顔を赤くしながら言う。




「すぐ出来るって、香織ー」




「彼氏持ちに言われたくなぁい」




「な、何かごめん?」




「謝るな!……可愛いからいいけどっ」




その怒り方も、香織らしかった。




さっきから、頼のあの行動の映像が、頭から離れない。