リボンの指輪

あたしが一番分かってる。




頼とあたしは、幼馴染みだからこそ、一緒にいれていることを。




家が隣じゃなかったら、関係のない世界の人だと。




「陽菜、おでこ」




「え?」




優希くんが、あたしの額を指差す。




「皺、寄ってる。考え事?」




「……あ、ううん、ちょっと」




優希くんは、そんなあたしを見て、優しく頬を緩めた。




こうやって、何でも気付いて、気にかけてくれる優希くんだから、好きになった。




頼とは、反対のタイプだったから。