リボンの指輪

「優希くんも……」




「それじゃ意味ないじゃん。誰でもいいのかって話になって、他の女も参加してくるだろ。それじゃ、陽菜も困るんじゃないの」




幼馴染みって怖い。




何でも知ってるってことは、自分の気持ちも、見透かされているっていうこと。




あたしの核心を、わざわざついてくる。




確かに、あんなに綺麗な女の子達が傍にいたら、優希くんのことも心配になるけれど。




「……分かったよ。…いい?」




あたしは恐る恐る、優希くんを見る。




「あー…まあ、仕方ないか」




「本当にごめん~」




あたしはこうして、いつまで頼のわがままに、つき合わせられるんだろうか。