「そうなんだ……頑張って!あたし、応援するから!!」




ずっと女遊びするなんて、可愛そうだもん。




だってそれって、他の女の子を、その好きな子と、かぶらせて見てるってこと。




女の子も、頼も可愛そう!




「陽菜」




「あっ、優希くん!!」




優希くんと、ここら辺で会うのは、毎朝だった。




別に、待ち合わせをしているわけでもないけど、たまたま時間がかぶる。




「俺、先行くわ」




「えっ、待って!」




歩き出そうとした頼の腕を、あたしは反射的に掴んで引き戻した。




「何だよ?」




「一緒に行こうよ!」