香織は、興奮した面持ちで、勢いよく立ち上がる。
それにはさすがに驚いたのか、優希くんも、ぽかんとした表情で、香織を見ていた。
あーあ、香織のスイッチいれちゃった。
「分かってない!!全然分かってない!!いい!?恋愛っていうのはね!?」
香織は、一旦恋愛方面のスイッチが入ると、これがなかなかのくせものになる。
「一人でするものじゃないのよ、二人でするものなの、二人で!!」
そんな、基本的な事実のみを、延々と話すのだ。
「どっちかに甘えてばかりのものでもないし、お互いの助け合い、認め合い、思いやりなのよ―――!!」
「……はい」
優希くんは、何も言えない様子で、ただ、あたしと香織の様子を、見守っていた。
「ようは、バランスよね。一番大事なのは」
「バランス、ねぇ…」
「どっちかに偏りすぎても、崩れるものなのよ」
それでもやっぱり、香織に言われると、妙な説得感があるのだった。
それにはさすがに驚いたのか、優希くんも、ぽかんとした表情で、香織を見ていた。
あーあ、香織のスイッチいれちゃった。
「分かってない!!全然分かってない!!いい!?恋愛っていうのはね!?」
香織は、一旦恋愛方面のスイッチが入ると、これがなかなかのくせものになる。
「一人でするものじゃないのよ、二人でするものなの、二人で!!」
そんな、基本的な事実のみを、延々と話すのだ。
「どっちかに甘えてばかりのものでもないし、お互いの助け合い、認め合い、思いやりなのよ―――!!」
「……はい」
優希くんは、何も言えない様子で、ただ、あたしと香織の様子を、見守っていた。
「ようは、バランスよね。一番大事なのは」
「バランス、ねぇ…」
「どっちかに偏りすぎても、崩れるものなのよ」
それでもやっぱり、香織に言われると、妙な説得感があるのだった。
