翌日学校に行くと、誰からの情報か、あたし達の噂が、広まっていた。




みんな、あたし達を、好奇の目で見てくる。




「何か、恥ずかしい」




「何が」




「こうやって見られるの」




「別に、堂々としてろよ」




そして多分、注目を浴びる大半の理由は、頼にある。




頼は“女遊びが激しい奴”として学校では有名で。




それが、幼馴染みにまで手を出した。




“幼馴染み”ってことは、多分、間違いなく本気だっていうことで。




「ひーなー!!!!」




空気をつんざくような大きな声に、あたしは思わず肩を震わせる。




声の正体は、見なくても分かっていた。




「香織、おはよう」