リボンの指輪

次の日、学校へ登校する意欲も完璧に失せ、家で寝て過ごした。




学校には、具合が悪いと連絡したが、もちろん仮病だった。




コンビニでアイスを買って、とろとろと歩く。




歩くのも、面倒くさい。




どうしてあたしがここまで、頼のことで、悩まなくちゃいけないの。




「……あ」




タイミングが悪いとは、まさにこのこと。




目の前を、学校帰りの頼と彼女が、通り過ぎた。




あたしは咄嗟に身を隠そうと、振り返ったけど、頼は、あたしの首元をひっとらえて、動けなくした。




……この前まで、あれだけ人の事無視しといて。




「何シカトしようとしてんだよ」