リボンの指輪

前は綺麗だと思っていた星空も、今はそう感じない。




濁って見えた。




「……あ」




窓から顔を出していると、目の前の窓が開いた。




顔を出したのは、頼だった。




あたしは思わず、身を引いてしまう。




「……」




「……」




お互い無言になるが、ここでカーテンを閉めてしまうのも、感じが悪い。




「…よ」




「よぉ…」




口をきくのが久しぶりすぎて、何を話して良いか、全く分からない。




今まで、どんな会話してたっけ。