カーテンから朝陽が差し込む。

枕もとの目覚し時計は、8時まで残り10分のカウントダウン。


「うわッ!ヤバッ!」


ベッドから飛び起きて、慌しく階段を駆け降りた。

まっすぐ洗面所へ向かい、鏡に映った自分を見て愕然とした。


「なにこの頭…!」


クセ毛で量も多いアタシの髪。
ちょうど肩まで伸びたその髪は、それぞれに意思を持ったかのように毛先が四方八方に飛んでいる。

2つある洗面台のうち、シャワーヘッドのあるシャンプードレッサーで急いで髪を濡らす。