ラブレター




「つーか、化粧ぐらい毎日した方がいいんとちゃいますか?」


「‥う」


そりゃ内田くんの言う通りだけどさぁ‥


ほんと可愛くない奴。



「‥あぁー!!」


「うわっ、いきなり何なん。びっくりするやん、桜井さん」


「うー。化粧‥してないじゃん、あたし」


「そんなんいつもしてへんやん」


「先生と逢うときはいつも化粧してるもん」


いつもの努力が水の泡だ。


はぁ。


「いや日々努力しな意味ないっすよ。こうやってまた偶々逢ったときどうするんですか」


「‥あれ?あたしの心の声が聞こえちゃったの?」


「桜井さんの考えてることぐらいなんかもうわかりますよ。」