翌日。
「おはよう、結月」
「おはよー」
友恵に挨拶をして隣に座る。
今日はマキと奈々は講義がないのか。
「今日はまたほんま手抜きファッションやなぁ」
「でしょー。自慢じゃないけどね」
今日はカットソーにスキニーという適当な感じ。
こんな姿先生に見られたら最悪だわ。
「はぁ‥」
「どーしたん?」
「んー、先生に会いたくて」
「あぁ、辛いなぁ。」
先生に会えない日がほとんどだから毎日がどっか淋しい。
先生が同じ大学ならいいのに。
普通に皆みたいな恋がしたいよ。
でも今は先生以外考えられないんだもん。
「非常勤講師に恋しちゃうなんてほんとアホだね、あたし」
「そんなことないって。好きになるのは止められへんしさ」
「うん、ありがとう」
無謀な恋をしてるってわかってるけど止められないんだよね。
先生はあたしのこと気持ち悪い生徒としか思ってないんだろうけど。

