ふたごの愛



「なにそれー。ていうか、私達双子ですからっ」



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「あ、ウミくんあっちの家から自転車運んできてもらったの?」

「…は?!え、電車じゃねーの?」

「ちがうよ?自転車で行ける距離なの」

私は自転車を用意している間、ウミくんはつっ立っていた。

「自転車ないなら、後ろ乗せてあげよっか?」

「マジで?サンキュー、ソラ」


太陽が照らす輝きと同時に、ウミくんの笑顔が光った。
ただ、太陽の光と笑顔の瞬間が重なっただけなのに、その光景はすごく美しく見えた。

「…どーかした?」

「…ぁっ、ううん。乗って乗って」

もしかして、さっきみたいなのを「見とれる」っていうのかも?