ケータイ恋愛小説家

「なんか痛い」


蓮君の手があたしの手に比べてあまりにも大きいので、あたしはかなり指を開かなくちゃいけなくて……

この繋ぎ方だと、指の間が痛いんだよね。


んんん……。

恋人繋ぎって、案外楽じゃないんだぁ。


「お前の手が小っさすぎなの」


蓮君はクスクス笑ってる。


んー、残念。


「じゃさ。腕組んでみていい?」


今度は腕組みに挑戦してみることにした。

蓮君の腕にあたしの腕を絡ませる。


きゃー。

これ、なんか良いかもー!

体が触れ合うっていうか、すごく近くにいる感じ。

なんかドキドキしちゃう……。


その時、突然蓮君の足が止まった。


ん?

あたしは腕を組んだまま蓮君を見上げる。

蓮君はなぜか黙って複雑そうな表情であたしを見下ろしている。

8センチヒールのせいで、その距離がいつもより近くて、あたしの心臓はトクトクと音を立てる。

気のせいか蓮君の頬まで赤くなってる気がした。


「蓮君?」