これもあたしの重要な日課の一つなんだよね。


「きてる、きてる……」


今日もたくさんの女の子達からの書き込みが入っている。

あたしの小説の読者はそのほとんどが女子中高生。

実はあたし……というかヒマワリはプロフィール上、23歳OLってことになってる。

最初にどうしてそうしてしまったのかは、自分でもよくわからない。

正直に高校生ってしておいた方がインパクトがあったはずなのに。

多分、恋愛小説を書くにあたって、それなりの経験を踏まえているんだってことをアピールしたかったんだと思う。

実際、読者の目に映っているヒマワリは、恋愛経験豊富な大人の女性って感じなのだそうだ。

そのせいか最近では、感想はもとより、恋愛相談を書き込まれることも少なくない。

いつの間にか、この掲示板はヒマワリが読者の恋愛相談を受ける場になってきている。


今日も、みんなの悩みを読む。

漫画や小説や雑誌で得た知識と、友達から聞きかじった知識をフル活用してそれに答えるあたし。

知ったかぶりもいいとこだ。

いつものように、調子に乗って答えていく……

ところが、ある書き込みが目に入った瞬間、手が止まってしまった。

あたしは白く光るパソコンの画面をじっと食い入るように見つめた。