美雨ちゃんは「え~?」と一瞬考え込んでから話し出してくれた。
「ああ……あれはね。あの日、初めて幸樹を紹介してもらったんだよ。一人で行くのが心細かったから、蓮君にもついてきてもらったの。幸樹との待ち合わせまで時間があったし、蓮君がCD買いたいって言うから一緒にいただけだよ? 相合傘っていうか……あたし傘持ってなかったから、入れてもらっただけだし」
そうだったんだ……。
あたしは言葉を失って黙り込んでしまう。
頭が上手く働かない。
だって、ずっと蓮君は美雨ちゃんのことが好きなんだとばかり思っていた。
あれは全部あたしの勝手な思い込みだったの?
「じゃ、アクセサリーショップは? 二人でお店に入っていってたじゃん。あれは、美雨ちゃんの誕生日プレゼントを買いに行ったんじゃなかったの? だって、蓮君、美雨ちゃんの誕生日訊いてきたもん」


