「おい!――――何なんだよ…夏章知ってるか?」
本当に分からないという暁に夏章はにっこりと微笑む。
「暁様はお気になさらなくていいですよ」
「…何でだ?お前がそう言う時は絶対に何かあるときだぞ。
その綾瀬詩穂とかって奴に候補にならせれば、自分は候補にならずに済むのに、何でいきなり候補になろうとするんだ?」
「暁様。それは友人関係、または大切な存在というものを知らなければ、一生分かりませんよ?」
「友人関係?大切な存在?大切なのはいつでも自分だけだぞ?」
眉根を寄せる暁。
王子という身分のためか、友人というものを生まれて一度も持った事がないのだ。
余計な感情を持たぬように、いつも近くにいるのは自分の家臣達ばかりだから仕方がない事だが。
「まぁ、暁様はそれでいいのです。それより暁様、いいのですか?」
「?」
小首を傾げる暁に夏章はやれやれと溜め息をついた。
「鈴音様をお送りしなくて」
「…あぁ!!」
暁が慌てて出て行こうとする。
が、夏章がその背中を呼び止めた。
「暁様」
「何だ!!」
「私は、いつでもどこでも、暁様に従い続けます」
左胸に右手を当て、左手を後ろにもっていき、目を瞑って軽く上半身を前に傾けて言う。
「…おぅ?」
暁はいきなりそんな事を言う夏章を不審に思いながらも部屋を出て行った。
本当に分からないという暁に夏章はにっこりと微笑む。
「暁様はお気になさらなくていいですよ」
「…何でだ?お前がそう言う時は絶対に何かあるときだぞ。
その綾瀬詩穂とかって奴に候補にならせれば、自分は候補にならずに済むのに、何でいきなり候補になろうとするんだ?」
「暁様。それは友人関係、または大切な存在というものを知らなければ、一生分かりませんよ?」
「友人関係?大切な存在?大切なのはいつでも自分だけだぞ?」
眉根を寄せる暁。
王子という身分のためか、友人というものを生まれて一度も持った事がないのだ。
余計な感情を持たぬように、いつも近くにいるのは自分の家臣達ばかりだから仕方がない事だが。
「まぁ、暁様はそれでいいのです。それより暁様、いいのですか?」
「?」
小首を傾げる暁に夏章はやれやれと溜め息をついた。
「鈴音様をお送りしなくて」
「…あぁ!!」
暁が慌てて出て行こうとする。
が、夏章がその背中を呼び止めた。
「暁様」
「何だ!!」
「私は、いつでもどこでも、暁様に従い続けます」
左胸に右手を当て、左手を後ろにもっていき、目を瞑って軽く上半身を前に傾けて言う。
「…おぅ?」
暁はいきなりそんな事を言う夏章を不審に思いながらも部屋を出て行った。



