「まぁ話を戻して、どう思いますか?」
「えっと…正直信じていません。けど…実際に見てしまったし…あ、もしかして、あれって手品ですか?」
「…」
笑顔で無言になってしまった夏章。
そんなわけないだろうと思っているに違いない。
「つまり、まだ信じてねぇって事だな」
一瞬黙ったものの暁がやっぱり口を挟んだ。
「はい」
鈴音が簡潔に、かつ即答で返事をする。
夏章が困ったような表情をしながら
「では、最初に『魔法』の事からご説明しますね」
と再びそうきりだした。
「もともと、『魔法』と言うものは昔は極普通に使われていたものなんですよ」
「え?じゃあ、なんで今は無くなってしまったんですか?」
鈴音は先生に質問するかのように問う。
「無くなってはいませんよ。現に今、私が使ったように魔法はまだ生きています」
夏章は優しく答えるが鈴音の疑問符はまだ消えていない。
「昔は当たり前のように赤ちゃんからお年寄りまで、皆魔法を使っていたんです」
「へ~」
鈴音は曖昧な相づちを打った。
「勿論、それはこれからも続くものだと誰もが思っていました。…が、少しずつでしたけれど魔力がだんだん子供に遺伝しなくなってしまったのです。
最初は、1人、また1人と何人かで、魔法が使えない方がまだおかしかったのですが…
数は決して減る事がなく、いつしかその人数は莫大なものになりました」
いつの間にか二人は静かに聞いている。夏章はたんたんと続けた。
「そして、こんな考えが出るようになってしまったのです。―――魔法が使える方がおかしい、と」
その時、暁がかすかに顔をしかめたのを夏章は見逃さない。
「…そう考える人は次第に多くなり、そのうちに…悲しい事ですが、魔法が使える人と使えない人とでの差別がおき始めました。
例えば、魔法を使える側の子供が魔法を使えない側の子供1人をターゲットにしていじめを始めたり…その逆もありますけどね」
「えっと…正直信じていません。けど…実際に見てしまったし…あ、もしかして、あれって手品ですか?」
「…」
笑顔で無言になってしまった夏章。
そんなわけないだろうと思っているに違いない。
「つまり、まだ信じてねぇって事だな」
一瞬黙ったものの暁がやっぱり口を挟んだ。
「はい」
鈴音が簡潔に、かつ即答で返事をする。
夏章が困ったような表情をしながら
「では、最初に『魔法』の事からご説明しますね」
と再びそうきりだした。
「もともと、『魔法』と言うものは昔は極普通に使われていたものなんですよ」
「え?じゃあ、なんで今は無くなってしまったんですか?」
鈴音は先生に質問するかのように問う。
「無くなってはいませんよ。現に今、私が使ったように魔法はまだ生きています」
夏章は優しく答えるが鈴音の疑問符はまだ消えていない。
「昔は当たり前のように赤ちゃんからお年寄りまで、皆魔法を使っていたんです」
「へ~」
鈴音は曖昧な相づちを打った。
「勿論、それはこれからも続くものだと誰もが思っていました。…が、少しずつでしたけれど魔力がだんだん子供に遺伝しなくなってしまったのです。
最初は、1人、また1人と何人かで、魔法が使えない方がまだおかしかったのですが…
数は決して減る事がなく、いつしかその人数は莫大なものになりました」
いつの間にか二人は静かに聞いている。夏章はたんたんと続けた。
「そして、こんな考えが出るようになってしまったのです。―――魔法が使える方がおかしい、と」
その時、暁がかすかに顔をしかめたのを夏章は見逃さない。
「…そう考える人は次第に多くなり、そのうちに…悲しい事ですが、魔法が使える人と使えない人とでの差別がおき始めました。
例えば、魔法を使える側の子供が魔法を使えない側の子供1人をターゲットにしていじめを始めたり…その逆もありますけどね」



