寮生活は秘密がいっぱい☆

「…え?拓海…タオル持ってんじゃん。何で持って来いとか言ってんの…?」


あたしの質問に答えようとしない拓海はジュースを買い、あたしに差し出した。


「まぁいいじゃねぇか。ほら、飲めよ。」



「よくないよ!
あたしはママの手伝いしてるときに無理矢理呼ばれて…
まだ洗濯とか残ってたのに!」



あたしはムキになってジュースも受け取らずに帰ろうとした。



「…待てよ。」


ぐいっと腕を捕まれる。


「ちょ…なに…?」


拓海の目は、いつもの目と違う気がした。

なんだか真剣な瞳ー。

あたしは動けなくなってしまった。