カクテル 〜カシス〜

キーンコーン カーンコーン



「やっと終わったぁー!!」


大きな声を出しているのは前の席に座っているかのんだった。



「なに言ってんの?たった四時間しか受けてないじゃん!」



と、カノンの横の席の早苗が笑いながら言った。



「そうだ、最近は塾ばかりだったからさぁ久しぶりに3人でお茶しにいく?」



早苗が珍しく誘ってきた。




困ったカノンは私の方を見てきて、どうしよう?とうったいかけていた。




「早苗ごめん!今日はちょっと用事があってさぁいけないや!また暇なとき行こうよ!ダメ?」




がっかりしながらも早苗は、納得してバスの時間だと先に帰った。




−早苗ごめん!−



と、帰って行く早苗に両手を合わせた。