カクテル 〜カシス〜

−今日はあんなことしたらダメ、ダメ…−



何度も心の中で言い続けた。



ピンポーン



「入って!」



圭さんの部屋は前に来たときと何も変わっていなかった。



ひきっぱなしの布団に、すぐそばにあるコタツ。勉強机はあっても物置状態。



いかにも男の一人暮らしって部屋だった。



「今日も美恵さんは夜勤?」



「おぉ。お腹すかへん?」



そういえば何も食べていない。
頷くと圭さんは近くのファミレスに行こうと言った。