『...んぅ...はぁっ。』


甘い痺れが背中を駆け抜ける。

『...っあ...。』


ロイが短く息をつく。


『な...にっ? 』


この感覚。


(あたし...キスだけで...こんな...。)


『ロイ...っあたし...だ....めっ』


目を開けてロイを見る。


何かに耐えるような顔つきはさっきまでの柔和な可愛いロイではなく、明らかに男の顔をしているロイだ。