サンタクロースに恋をする

龍の腕に爪を思い切り立てる。


『...っ。』


低く呻くと龍は言った。


『痛む肩を見る度に思い出せ。咲。』


眼鏡を外す。


(...なんで? )


龍を見た。


『さぁ...咲...俺を抱いてくれ。』


あたしは冷たい龍の身体にゆっくりと腕を回した。