サンタクロースに恋をする

『あいつ...良くあの辺にいるらしい...教えてやろうと思ってな? お前のどこが感じるか、どう声を上げるか? 』


楽しそうにあたしを見る龍。


口は笑ってるけど目は全然笑ってない。


『なん...で...。』


やっとそれだけ言うと龍は力を失ったあたしの手首を離した。


『勘違いするなよ? 会いたければ会えばいい。ただ、俺から逃げようとするな。』


『ふっ...く...。』


悔しい、面白がってる。