『私はそんな悪食ではありません! 』


ぴしゃりと黒猫が撥ね付け、ロイの側に近づく。


『ロイ様、トナカイ達をしっかり監督して頂かないと困ります。私がとっさに結界を張ったから良いものの...。』


『すみません...。』


『誰かに見られでもしたらどうするんですか? たまたま私が休暇中で、変わった気がありましたので来てみたら...。』


ため息をひとつ。


(今度は猫が喋ってるよ)


黒猫はふいっ、と視線をあたしに向けてもうひとつ盛大にため息をついた。