サンタクロースに恋をする

あたしを挟んでナイトとノエルは足をぶらぶらさせて楽しそうに笑ってる。


『来た。』


『来たね。』


ロイが全速力でこっちに走ってきてベンチの前で急ブレーキをかけた。


『咲さん、あのっ...すいません...ナイトとノエルが。』


顔を真っ赤にして謝るロイが可笑しい。


『いいよ...あたし時間なら沢山あるから。』


少し笑うとロイはますます赤くなって下を向いてしまった。