サンタクロースに恋をする

『...大嫌い。』


言葉とは裏腹にあたしは薄く目を閉じ、唇を軽く開いた。


(...逃げられない、それとも逃げたくないの? )


『それでいい...お前の心を俺への憎しみで満たせ。』

龍はそう言って。


あたしの唇を塞いだ。