(って事は何もないあたしの出番か。)


父親はとっくに死んだし母親は再婚してあたしが邪魔になった...ってはっきり言ってたし。


(龍は...まぁ少しは悲しむかな? 観察する女が居なくなったら。)


自嘲気味に笑うと。


あたしは。


『おじさん止めなよ。』

と、男の子の襟元を掴んでいる奴の背中を叩いた。