『いくらマスターでも横暴ですっ! 過労死しますっ! 』


『地獄の番犬ともあろう者が何を腑抜けた事を言っている。』


皇はそう言いながらケルベロスの尻尾を掴んでずるずるとひっぱる。


『マスターの鬼っ! 』


『くだらんことを言うな。』


『 いー! やー! でー! すー! 』


ケルベロスの叫び声が闇の中から暫く聞こえていたがやがて静かになった。