しゅっと曲がって・・・
がーっと行って
ええねん・・・・

どんな風に曲がるんだ????
まぁ、いいや、取りあえず○○駅まで
行ければいいんだ。

「ありがとうございました!」

「ほな、気をつけてなぁ」

うっわー!
生関西弁だよ。
どうする?どうする?!
スキップしたい気持ちを堪えて
新幹線ホームを後にした。

東京と変わらない人の多さ。
東京より暑い気温。

初めて会う人の時や冠婚葬祭には
制服が基本だよ。

そう言われて着てきたセーラー服は
汗でべったり背中に貼りついてて
凄く気持ち悪いけれど、初大阪進出の
感動の方が上回っていた。

駅員さんに言われた通りに、しゅっと曲がって
がーっと乗って、ばーんと行ったら○○駅だった。

時刻、午後2時、鬼暑い・・・・。

しかも、この駅なんだか違う。
新大阪駅とは、違う。

もの凄く誰も彼もが派手だ!
赤、黄色、ヒョウ柄、シマウマ柄当たり前。
ちびっこが、通りを駆け抜けて行く。

「われ!またんかぁぁ!ごらぁぁ!いてまうぞ!!」

うわー!!!!

なんだ?なんだ?なんだぁ?!
ここは、ヤクザな街なのか????

すっごーい。

っていうか、父に当たる人も関西弁なんだよね???
っていうか、何て言って会ったらいいんだろう?

新幹線の中で考えておけば良かった。
後悔先にたたずだっけ?
とりあえず、役立たずなのは、解った。
まぁ、とりあえず考えながら歩くか
行ってから考えればいいか。
っていうか、どこの家なんだろう?

あぁ!救世主の様に、おまわりさん発見!
ラッキー!

「あのぉ、ここの番地に行きたいんですけど」

汗びっしょりの、おまわりさんと私。
よくここまで着たもんだと、誰も褒めて
くれないから、自分で自分を褒めようか・・・
いや、挨拶の言葉を考えてからだ。

そう思った途端に緊張してきた。