慎吾から電話がかかってきた時、俺は家の近くのコンビニに居た。


なんで先帰ったんだという問い詰めにも俺は上の空で、さっきまで一緒に居たウサギ、じゃなくて由香里の事を考えていた。



由香里が、もう平気と言ったので、俺は由香里の部屋を後にした。


一応連絡先を書いたメモを置いてきたけど、電話がかかってくる率は低かった。


彼女は今大好きな人との辛い別れを経験し、しかも二人の関係が普通じゃない所からして、彼女の心は大きく傷付いていると思った。