――淳哉side 「………」 開かれないドアを見つめ、ため息をつく。 「何してんだよ…愛」 嬉しそうに笑う愛の姿を思い出して、約束…破るわけねぇしな… 携帯を見つめて、連絡先を交換していなかったことに無償に後悔する。 ピカピカと光るランプは、試合を知らせる同じチームのヤツからのメール。 もう、お昼は終わろうとしている。 「…なんだよ…」 これ以上遅れるワケにはいかない時間となり、図書室のドアを乱暴に閉めた。 俺はその時、イライラしてて周りの笑い声に気付かなかった。