「すごいですね…」
「そんなことないよ!何回も止めようとか思ったし、そんなにすごいことでもないよ」
「いえ…」
私には、そんなもの…なかったから。
「早川さん…愛でいい?」
「あ、うんっ!!」
「愛は、すごいじゃん?こうやって、自分で努力しようとしてる、努力家じゃん?私、愛のそういうとこ、羨ましいよ」
「そんなことないよ…!!」
そういうと、ばっちりと目が合って、笑いあった。
「平沢さん」
「きほでいいよ?喜穂美(きほみ)だし」
「…きほちゃん」
「なんか照れるね」
「…そうだね」
ボールをパスしあいながら、笑いあった。


