「おー」 「愛、大川淳哉、待ってるよ」 美奈ちゃんが言う方向に目をやると、手をヒラヒラとさせて、こちらを見ていた。 「じゃ、行って来ます」 「ん、いってらっしゃい」 美奈ちゃんたちに手を振って、淳哉くんのところに向かった。 「行かせちゃって、良かったの?」 「へ?」 「愛のこと。好きじゃないの?」 「ばっ!!何言ってんだよ!!」 「素直になりなさいよ?」 「っ!!おいっ?!」 樹に背を向けて歩き出す。 「ホント、素直になりなよ… 自分…」