「どうしてこれを?」
「んーなんとなく?愛ってどっか抜けてるし?」
「美奈ちゃんっ!!酷いです」
「冗談よ、まぁ、あったら役に立つかなって」
「…美奈ちゃん、ありがとう」
「どういたしまして♪
あ、ほら!大川淳哉!!」
グローブを手にして、キャッチボールをしている淳哉くんの姿。
「…………」
「…こりゃ、もう完璧に…」
美奈ちゃんのため息も聞こえないほどに…見とれていた。
キラキラの笑顔で、ただ、目の前のボールをおいかけている、小さい少年のような淳哉くんに、見とれていたんだ。
「……愛!!」
見ていた私に気付いた淳哉くんがキャッチボールを止めてこっちに来てくれた。


