階段の下から聞こえてきた声。 「大川…くん?」 「淳哉」 「淳哉…くん」 「そ、 …やっぱ、心配で合コンなんて行けねぇし」 「淳哉くん…」 久しぶりに近くで感じた淳哉くん。 「おい、お前」 「…何ですか?先輩」 今まで黙っていた樹くんが話し出した。 「……今さら、どうしたんだ?さっさと合コンでも何でも行けばいいじゃねぇか」 「行きませんよ」 「どうして?」 「…行ったら、泣く女の子がいるから」